ランス01 戦闘感

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化石エロゲであるランス1のリメイク。リメイク元を遊ぶと「よく風化しなかったな」と驚くかもしれない。(公式でダイジェスト版配布中)
コマンド選択式AVGというとても懐かしいゲームであり、もはや斬新なAVGである。戦闘も斬新というか、むしろ箪笥の防虫剤のにほいが漂ってきそうなシステムとなっている。ただし、昔ながらの王道JRPGを想像していると肩透かしをくらうだろう。
 
01はレベルアップしてもたいして強くならない!
ドラゴンクエストやMOTHERのようにキャラクターのレベルアップは直接的な戦力アップであるが、これらに比べれば強力な技を習得しなかったり、HPアップくらいしか恩恵がないので、プレイヤーにとってレベリングが魅力的に映らない。



戦闘スキルは店で購入するかフィールドで拾うことでしか入手できないし、戦闘スキルそのもの合計値が攻撃力や防御力そのものとなる。で、主な戦闘スキルの入手経路はお店である。武器屋と雑貨屋があり、武器屋では戦闘に使えるスキルが、雑貨屋では回復アイテムやちょっと変わったアイテムが販売されている。
このゲームはお金が戦闘力そのものなので、プレイヤーはレベリングの代わりに金策をしなければならない。強くなりたい、そう願うなら、お金のちからで解決しよう。
 
さっきから戦闘スキルと呼んでいるが、ドラクエのギガスラッシュみたいな技ではなく、レイピアやら野球ボールやら戦闘に使えそうなアイテムばかりである。戦闘スキルというより戦闘用アイテムと呼んだ方がいいだろう。
王道JRPGのようにレベルをあげればそのまま強くなる世界観ではないので、ランスワールドの「正解!」って感じである。

武器屋
雑貨屋

少々脱線したので、話を戻そう。
01は王道JRPGではないといったが、それはレベルアップの概念の違いだけではない。
王道JRPGでは敵AIはルーチンと一定のランダム行動をとる。だが、01では敵の行動はパターン化されており、完全固定である。
完全固定という性質からクリア不可能ということはあり得ない。クリアできないのは、戦闘準備が不十分な場合だろう。

まとめよう。ランス01の肝は試行回数だろう。敵の行動パターンを憶え、必要なアイテムを揃えるための必要な金策を行い、リトライする。この繰り返しがランス01というゲームである。

※後で加筆修正します